ネット上をうろうろしていたら、タグでBL臭がする図書館で読める小説(すみません、うろ覚えです…)を紹介していました。
その中には大昔に読んだものもちらほらありましたが、知らない本の方が多くて。
ここ何年かは普通にBL読んでたから、わざわざ匂いしかしない本を読む必要なかったんですよね。
(なんか身も蓋もない言い方かな…汗)
BLというより、衆道? 男色? 同性愛? どう区別するんだろうか…。
たとえば戦国時代に、殿様の夜伽をする部下の間柄を衆道というなら、部下が尊敬だけでなく愛情持ってたり、殿様が部下という役職以上に大事に想ってたりしても、衆道になるのかしらね…。それとも、名前が違うってだけの話なのか。
イマイチ違いの分からない私ですが(えー)、何冊か図書館で借りて読んだので
好き勝手に思ったこと書いてます。
『匂い系』って書きましたが、『臭い系』より字面がまだ良いだろうという、私の適当な判断です(汗)。
以下にたたんでます。さらっと読み流していただければ幸いです。
その中には大昔に読んだものもちらほらありましたが、知らない本の方が多くて。
ここ何年かは普通にBL読んでたから、わざわざ匂いしかしない本を読む必要なかったんですよね。
(なんか身も蓋もない言い方かな…汗)
BLというより、衆道? 男色? 同性愛? どう区別するんだろうか…。
たとえば戦国時代に、殿様の夜伽をする部下の間柄を衆道というなら、部下が尊敬だけでなく愛情持ってたり、殿様が部下という役職以上に大事に想ってたりしても、衆道になるのかしらね…。それとも、名前が違うってだけの話なのか。
イマイチ違いの分からない私ですが(えー)、何冊か図書館で借りて読んだので
好き勝手に思ったこと書いてます。
『匂い系』って書きましたが、『臭い系』より字面がまだ良いだろうという、私の適当な判断です(汗)。
以下にたたんでます。さらっと読み流していただければ幸いです。
〇『ガラシャ』宮木あや子
一体いつになったら男同士の話になるのかと読み進めたら、最後の章でした。いや、長かったわ…。まあ、ガラシャが主人公だからしょうがない。
細川忠興の父・幽斎の、明智光秀への想い。
美しい正室をほったらかしにしてものめりこむほどの情熱って、
戦国時代によくあっただろう衆道ではなくて、ただの恋のような気がしました。
肉体関係ないけれど、友情ではなく無自覚な恋です。
本能寺の変の後幽斎は、せめて自分の祈りだけでも共にありたいと嗚咽し、光秀の安否を非常に気遣います。
息子にぐさりと指摘されてました。そこまでの思いを母上にも持って欲しかったと。
ガラシャと夫の忠興、ガラシャの侍女・糸、忠興の弟などなど、登場人物多くて、そしてベクトルの方向がみんな違うんです。すれ違いすぎだよ…。
と思ったら、ラストでガラシャの恋は成就したようでほっとしました。
この作家さんは『花宵道中』が有名ですが、私はこっちが好きでした。
感情移入は出来なかったけど、美しい少女たちと閉ざされた世界、というのは好きです。
鳩山郁子さんの表紙だから、っていうのもなきにしもあらず。
〇『ロンバルディア遠景』
安直な理由で読んだのを激しく後悔…。私なんかの手に負えるわけのない物語でした。
難しい語彙だらけだし、哲学っぽいし、なんかもうね……。
美貌の無名詩人・篤と出会った、詩誌の編集者で詩人でもある井崎。伊崎はゲイです。
その稀有な才能と容姿に心を奪われ、親交を深めていきます。と言っても同性愛展開にはなりません。でも篤からの最後の手紙を読むと、篤なりの愛情はあったんだと思う、ただ種類が違っただけで。
「世界の果てをこの目で見る」そう言って、篤はイタリアに単身渡ります。
送ってくる日記や短編、詩を絡めて、井崎が小説風に進行していきます。
篤はまだ10代ですが強迫観念のせいで病んでいて、でも書くことで精神の平衡を保ってました。詩人になって有名になるとか、たくさんの人に読んでほしいとかじゃないんですよね、才能があるというのに。
母親が、篤は可愛そうな子だと言うのが印象に残った。
9~11章は読んでて引きました。こんな表現っていうのか、描写があったのかって。
「嫌い」「気持ち悪い」で片付けていいのか分からないです。ショックはショックだったんだけど…。
自分の病の兆候に気付き恐れて、そのイメージをありったけ紙面に封印した短編は怖くて、薄目で読んでました。現実でありえない、想像の話なのに怖かった…。
あまりこういう風に思わないので、私にしては随分と攻めた作品です。でも攻めるつもりで読んでなかったので、それが一行目の感想に戻ります…。
書くことに厭きて、詩人でなくなった篤はどこに行ってしまったんだろう。
死んでしまった気もしないし、生きている気も私はしませんでした。
〇『死して残せよ虎の皮』鈴木輝一郎
読み始めてまもなくの長政☓信長に驚きつつも、私は彼は受だと思ってるのでしめしめでした(笑)
すごく新鮮に感じました。
男性だからか、それに重きを置いてないからか、描写がざっくばらんというか。
メインは浅井長政の生き方なので、時代物にそればかりを望んだらいけませんね(笑)。
とりあえず今回は三冊で。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!
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一体いつになったら男同士の話になるのかと読み進めたら、最後の章でした。いや、長かったわ…。まあ、ガラシャが主人公だからしょうがない。
細川忠興の父・幽斎の、明智光秀への想い。
美しい正室をほったらかしにしてものめりこむほどの情熱って、
戦国時代によくあっただろう衆道ではなくて、ただの恋のような気がしました。
肉体関係ないけれど、友情ではなく無自覚な恋です。
本能寺の変の後幽斎は、せめて自分の祈りだけでも共にありたいと嗚咽し、光秀の安否を非常に気遣います。
息子にぐさりと指摘されてました。そこまでの思いを母上にも持って欲しかったと。
ガラシャと夫の忠興、ガラシャの侍女・糸、忠興の弟などなど、登場人物多くて、そしてベクトルの方向がみんな違うんです。すれ違いすぎだよ…。
と思ったら、ラストでガラシャの恋は成就したようでほっとしました。
この作家さんは『花宵道中』が有名ですが、私はこっちが好きでした。
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感情移入は出来なかったけど、美しい少女たちと閉ざされた世界、というのは好きです。
鳩山郁子さんの表紙だから、っていうのもなきにしもあらず。
〇『ロンバルディア遠景』
![]() | ロンバルディア遠景 (2009/06/17) 諏訪 哲史 商品詳細を見る |
安直な理由で読んだのを激しく後悔…。私なんかの手に負えるわけのない物語でした。
難しい語彙だらけだし、哲学っぽいし、なんかもうね……。
美貌の無名詩人・篤と出会った、詩誌の編集者で詩人でもある井崎。伊崎はゲイです。
その稀有な才能と容姿に心を奪われ、親交を深めていきます。と言っても同性愛展開にはなりません。でも篤からの最後の手紙を読むと、篤なりの愛情はあったんだと思う、ただ種類が違っただけで。
「世界の果てをこの目で見る」そう言って、篤はイタリアに単身渡ります。
送ってくる日記や短編、詩を絡めて、井崎が小説風に進行していきます。
篤はまだ10代ですが強迫観念のせいで病んでいて、でも書くことで精神の平衡を保ってました。詩人になって有名になるとか、たくさんの人に読んでほしいとかじゃないんですよね、才能があるというのに。
母親が、篤は可愛そうな子だと言うのが印象に残った。
9~11章は読んでて引きました。こんな表現っていうのか、描写があったのかって。
「嫌い」「気持ち悪い」で片付けていいのか分からないです。ショックはショックだったんだけど…。
自分の病の兆候に気付き恐れて、そのイメージをありったけ紙面に封印した短編は怖くて、薄目で読んでました。現実でありえない、想像の話なのに怖かった…。
あまりこういう風に思わないので、私にしては随分と攻めた作品です。でも攻めるつもりで読んでなかったので、それが一行目の感想に戻ります…。
書くことに厭きて、詩人でなくなった篤はどこに行ってしまったんだろう。
死んでしまった気もしないし、生きている気も私はしませんでした。
〇『死して残せよ虎の皮』鈴木輝一郎
![]() | 死して残せよ虎の皮―浅井長政正伝 (2000/07) 鈴木 輝一郎 商品詳細を見る |
読み始めてまもなくの長政☓信長に驚きつつも、私は彼は受だと思ってるのでしめしめでした(笑)
すごく新鮮に感じました。
男性だからか、それに重きを置いてないからか、描写がざっくばらんというか。
メインは浅井長政の生き方なので、時代物にそればかりを望んだらいけませんね(笑)。
とりあえず今回は三冊で。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!
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