盲目的に大好きな池辺さんの新刊が出てました。あ、非BL作品です。


「やわらかスピリッツ」って青年誌なのかな?
居酒屋で働く沼越さんはマンションの展示会の常連です。そこの不動産会社の受付で働く要さん、阿久津さん。営業の伊達さん、部下の奥田くんがメインのキャラです。あとはその物件に住む人達の話で、基本一話完結なってます。
おさげ髪で高校生のような沼越さんが、マンションを探しながらのやりとり、周囲の人たちとのエピソードです。
私が泣いたのは6話の「わたしのいえ」。泣かせようとはしていません、私が勝手に泣いてるだけ。
もう、何なんだろう…、理由がよく分かりません。多分“郷愁”に近い感覚なんだろうけど。あとはうちが転勤族のせいか、「ここが私の家です」と言える場所が無いからかもしれない。
んで、この話は、沼越さんのアパートに要さんが資料を届けるだけの短編です。手土産をいただいてお茶を煎れますが、湯呑みを要さんに出して、自分はご飯茶碗でお茶を飲んでます。なんでかな? なんでそわそわしてるのかと思ったら、沼越さんが呟きます。
「人をお招きするの初めてで…」
これだけで彼女には友達が少なく(もしくはいない?)、誰かを招く前提で住んでるわけもないのが分かります。古くて、日当たりもあまり良くないアパートの一階。食器も家具も最低限の暮らし。要さんが「いいお家ね…」という言葉には説得力ありました。確かにいい家です。上を見たらきりがないです、そりゃお金があったらタワーマンションも素敵でしょうが。うまく言えないけど、心の豊かさなのかな…。私は心が貧しい自覚あるので、微笑む沼越さんと要さんが羨ましく思いました。
物件によって主人公がいます。独り身の希望の星と職場で言われ、バリバリ働く勝木さんの孤独が描かれた、7話「土地にこだわらない物件」も胸を突かれました。
ラスト8ページ、台詞一つもなく映画のようにコマが流れて、朝焼けを見つめる勝木さんの淋しそうな表情…。
もうね、こういう描き方がほんとに上手いと思う。独白も何もないのに。
婚活に疲れたすみれさんと、多分すみれさんが借りてるマンションの持ち主・松原さんの話は含むところが多いので、次巻に続くんだろうな。松原さんは何故東京を離れたのか…。
『バナナブレッドのプティング』
に拍手とコメントをありがとうございます!!
本のタイトルだけでなくサイトも教えて下さって、どうもありがとうございます~(涙)。探します!!
「やわらかスピリッツ」って青年誌なのかな?
居酒屋で働く沼越さんはマンションの展示会の常連です。そこの不動産会社の受付で働く要さん、阿久津さん。営業の伊達さん、部下の奥田くんがメインのキャラです。あとはその物件に住む人達の話で、基本一話完結なってます。
おさげ髪で高校生のような沼越さんが、マンションを探しながらのやりとり、周囲の人たちとのエピソードです。
私が泣いたのは6話の「わたしのいえ」。泣かせようとはしていません、私が勝手に泣いてるだけ。
もう、何なんだろう…、理由がよく分かりません。多分“郷愁”に近い感覚なんだろうけど。あとはうちが転勤族のせいか、「ここが私の家です」と言える場所が無いからかもしれない。
んで、この話は、沼越さんのアパートに要さんが資料を届けるだけの短編です。手土産をいただいてお茶を煎れますが、湯呑みを要さんに出して、自分はご飯茶碗でお茶を飲んでます。なんでかな? なんでそわそわしてるのかと思ったら、沼越さんが呟きます。
「人をお招きするの初めてで…」
これだけで彼女には友達が少なく(もしくはいない?)、誰かを招く前提で住んでるわけもないのが分かります。古くて、日当たりもあまり良くないアパートの一階。食器も家具も最低限の暮らし。要さんが「いいお家ね…」という言葉には説得力ありました。確かにいい家です。上を見たらきりがないです、そりゃお金があったらタワーマンションも素敵でしょうが。うまく言えないけど、心の豊かさなのかな…。私は心が貧しい自覚あるので、微笑む沼越さんと要さんが羨ましく思いました。
物件によって主人公がいます。独り身の希望の星と職場で言われ、バリバリ働く勝木さんの孤独が描かれた、7話「土地にこだわらない物件」も胸を突かれました。
ラスト8ページ、台詞一つもなく映画のようにコマが流れて、朝焼けを見つめる勝木さんの淋しそうな表情…。
もうね、こういう描き方がほんとに上手いと思う。独白も何もないのに。
婚活に疲れたすみれさんと、多分すみれさんが借りてるマンションの持ち主・松原さんの話は含むところが多いので、次巻に続くんだろうな。松原さんは何故東京を離れたのか…。
『バナナブレッドのプティング』
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