![]() | ステラリウム (Canna Comics) (2013/06/26) 青井 秋 商品詳細を見る |
きれいだなぁ。新刊楽しみにしてました。
イラスト集なんて出す予定はないのかな~。ずっと眺めていたい。
こんなこと書くと怒られるかもしれませんが、私ん中では、鳩山郁子さんに近い方です。
素敵な絵、コマの一つであってもそこに物語が見えるというか、漫画だけど小説のような…。ああ、語彙ないな。いつものようにがっかり。
『ステラリウム【夜明け前】前・後編』
響きの素敵なタイトルです。
星を作る工場で働くカナタは、亡き恋人が忘れられず酒を飲み、実験に没頭している。その夜も残業中酒を飲み、素材に涙を落とす。そこから生まれたのは少年。アルレシャと名付けた少年とカナタは暮らすようになります。
恋人をまだ忘れられず、喪失に苛まれるカナタに寄り添うアルレシャ。
多くが語られてないので、台詞の行間やコマからどうにか読み取ろうとしました。私だけかな?
傷みからの再生、そんな読後感です。
『ステラリウム【埋め火】前・後編』
カナタの同僚・キケと、キケに憧れて星の製造工場に入ったレオシュ。
キケへの片思いを、そばにいられればいいと抑えています。キケを見つめてその様子を気にかけてるのに、諦めに近い気持ちを持っていて。片思いが大好きなので、レオシュがいじらしかったです。
とても感じの良いキケは実は悩んでいました。
この仕事が好きだと再確認させてくれた少年を想い出し、仕事を辞めようかという迷いは消えます。その少年がキオシュでした。
優秀な後輩だったレオシュの存在はキケの中で変わり、胸の奥で小さな炎が燃え出しました。
『真空庭園』
この作品が一番好きでした。最後のはるかの言葉はじんわりきました。
透は才能あるはるかの足を引っ張ってしまうことを恐れ、いつか離れてようと思ってる。
好きだから離れたくない本音は隠したままで。
透は人間の姿だけど、はるかの呼気を吸収し光合成をして、胸から葉が生えます。
目にも虹が浮かぶ不思議な身体。
こうやって文字にすると妙な感じだけど、絵で見るとすんなり受け入れられる。
年下だったはるかの想いと透の想い、どっちも純粋で優しいお話でした。
ファンタジーが似合う絵柄の作家さん、と決めつけてしまうのは失礼でしょうが。
これからも独特の作品を描いていただきたいなぁ。
華奢で小さなガラス細工とか宝石みたいなイメージあります。触れたら壊れてしまいそう。私なんかの汚い手で触っちゃいけない、みたいな。なのでちょっと離れたとこから、綺麗だなぁとしみじみ眺めていたい。そんなイメージです。(分かりずらいね!)
ページの脇の小さなイラストまで、青井さんの世界です。
『カナさん』 『ウサギの国のナス』 『CANIS』 『匂い系小説、いろいろ。』 に拍手とコメントをいだきました。いつもありがとうございますー!
7月前半はマメに更新したかったのですが、もう9日。このていたらく…。
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