![]() | 理想の恋人 (ディアプラス・コミックス) (2013/03/30) 斑目 ヒロ 商品詳細を見る |
「鬼畜系野獣イケメン×天然系草食男子」だそうです。
こういうヒドい美形の攻は、斑目さんの専売特許というか、「悪魔シリーズ」の楓太に似た安心感ありました。
受をいじめるけど、愛がきっちりあるので私は好きなんです!
初体験がトラウマになって、四年恋愛から遠ざかってる陸。勤務先のバーの常連客・義巳は美形で性格悪いんですが、もてまくっていて。陸の好みの大人しく優しそうな子を誘っては、目の前でお持ち帰りしてます。
なんでこんな意地悪なんだ? と思ったら理由がありました。
陸が勇気を出してバーに行った時、二人の男に声をかけられました。その内の一人が初体験の相手だったんだけど、そもそも陸を狙っていたのは義巳の方で。
義巳が席を外してた間に、二人は消えていた。
さらに陸は常連の自分がその時にいたことすら気づいていないんですね。
それを真っ赤になってぶちまける義巳が、可愛かったです。好きだから、気づいてほしいから陸のこと苛めてた。
そっぽ向いて真っ赤になって「俺のがよっぽどいいじゃないかっ」と叫んで。
あー、きゅんとなった。逆かと見せかけて、やっぱりボウズの陸受だった~。いいよ、ボウス受!
陸は体格良くてボウズで、初体験はタチだけどまんまと義巳に組み敷かれてます。
義巳も言ってるけど、そういう人が受っつーのがぞくぞくすんですよね~。
陸は義巳に執着しないし、初体験の相手・ヒロトのトラウマを引きずってます。
自分には恋愛は分不相応だと思っていて。
後ろ向きな陸を面倒だと言いながら、すっごい執着している義巳。バーのママが「情けが深い」つってたけど、一途なとこがあるのかもしれない。
義巳から別れを切り出されて(意外にあっさりでびっくり)、陸は息苦しいし体がだるい。
新しい男を作ったと聞いた時はそうでもないのに、いざ二人を目の前にして陸は義巳に追いすがる。
路上で義巳の無茶な要求を飲もうとします。何でとか考える以前に、もう自然に体が動いてるみたい。
一人で平気だったのに、そこまで縋るほど陸は義巳が好きになってました。
めでたしめでたしかと思いきや、またおしおきされる陸……。おしおき=愛情表現なんだなぁ。
同時収録の「震える手の先」。こっちの方が好みかな、ちょっと痛々しい感じで。
好かれている傲慢さから失いそうになって、やっと本当は好きだったと気付く。ハピエンなんですが、最後の最後で泣きながら神様に願うのが切なかったです。
斑目さんのこういうセンシティブ系な短編、好きです。
『拝啓、兄さん様』 『ラッキードッグ BLAST1』 『俺と彼等と彼女の話』
に拍手とコメントをありがとうございます~!!
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