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「ニタイ ピリカ」はBL漫画・小説(たまに非BL)の感想を好きなように書いたブログです。ネタバレしてますのでご注意ください…
 

 

 
爪先に光路図 (ミリオンコミックス  Hertz Series 122)爪先に光路図 (ミリオンコミックス Hertz Series 122)
(2012/05/26)
青井 秋

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初めての作家さんです。

何て言ったらいいんだろう。
白黒なのに色が見えるようで、静謐でとても綺麗。
絵から目がそらせないまま、しっとりと物語は進んでいって。
(相変わらず語彙少ないなー…)

キス止まりだったり、全くエロない話もありますが、その方がいいです。
なんか言い方変だな。この絵柄、この雰囲気でエロかったら、違うものになってしまう
と言ってもいいかもしれない。

細い線で描き込まれていて、ボタニカルアートだったかな? 細密画?
植物に限らず静物とかもそんなのに近い。私の印象なんですが。
カラーの表紙も素敵だけど、私は中表紙が大好き。
白黒で表現された森の中、水の中。キノコ類と人物が、全く違和感ないなんてすごいです…。

三つのお話に、それぞれの短い後日談が収録されてます。
初めての単行本だそうです。次のコミックスも出たら買おう。

以下にたたんでいます。 

more

『爪先から光路図』
大学生がバイトで紹介されて教授の助手として働くことになる。
その教授は取っつきにくそうで最初は戸惑うけど、初日にいきなりフィールドワークに
連れて行かれて、きついけど予想外の楽しさを知る。

自分の生活より研究優先の変わり者の教授ですが、知らない世界に触れたり、
教授の世話をするようになって次第に惹かれていきます。

十七才の年の差にも萌えました。ほんと、最近好きだなぁ。

描きおろしの短編は、この二人を女性の目線から見てます。
きっとこの女性は、教授が好きだった。
告白もしない淡いまま終わった彼女の恋心が、こんなに短い物語なのにじんときます。
こういう話では急に女目線になって、失恋した彼女に感情移入してしまう。忙しい…。

『さかなの世界』
高校生同士です。主人公は幼い時から、空中に魚が見える。
眠る人の魂が魚に具象化してる…、と言っていいんだろうか。その人それぞれの姿をした魚。
その中でも友人の魚が、一番美しいと思っている。

ある時寝ている友人の魚に誘われたように、自分の魚が入ってしまう。
どうにか戻したくて、友人の寝ている隙を狙うのですが自分が寝てしまって、
なかなかタイミング合わず、不眠で倒れてしまいます。
心配した友人の目の前で、やっと主人公の魚が出てきます。

この魚は本人の魂だから、想う人のところに泳いでしまうんだと思う。
表情や態度は自分の意志でどうにでもなるけど、魂は隠しようがないんだよね、きっと。
お互いが片思いだと思っていたみたい。
「好き」って言葉はないんですが、二人とも両思いでした。

この魚の絵もリアルなんですが、とても綺麗。
だからなのか私は、何で魚が?とか疑問湧かずにそのまま受け入れられました。
ほんと、綺麗だった。

描きおろしは社会人になった二人。攻がずいぶん落ち着いた、いい男なってた。
三作の中ではこれが一番好みでした。

『八月、夏の底』
祖父の訃報を受けて田舎に帰った春彦は、葬儀の途中で少年を見かけます。
葬儀後も一人で残っていた春彦のもとへ、少年が花を持って再びやってくる。
「こう」と名乗る少年は7日ごとにやってきては、花や木の実を携えて、
春彦とも親しくなっていく。

こうは大きな目が印象的で、人間じゃないのかなって気はしながら読んでましたが。
人間とそうでないものの、恋になるかは別としても交流(と言っていいのか)の話は好きです。
ラストの天気雨は、私の子供の頃は母が「狐の嫁入り」と言ってました。
え、そうなの?? とおのれの妄想にさすがに恥ずかしくなったんだけど…。

でも描き下ろしで、確信したよ。
『今昔物語集』そのまんまでなくても、嫁なんだよ、うん。見た目は少年なんだけどさ。

語弊あるかもしれませんが、長野さんや鳩山郁子さんに通じるような世界だと
私は思いました。
モノローグなんて、まるで詩の一節のようです。
もっと他の話も読んでみたい作家さんです。


全然、話変わります。
6月6日って、ダミアンの誕生日ですねー。
こんなこと言い出すのって古いよなぁ、自分…笑。
怖いのはあまり得意じゃないけど、この映画は観たことあります。

でも映画よりも『笑うミカエル』の麦チョコの方が強烈で…。
確か「ムギ666」って名前で、666粒入ってるとか何とか。
私ん中ではダミアン=黒い犬w。麦チョコ食いたくなってきた~。もう何年も食べてないなぁ。
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立夏

Author:立夏
BL大好きで感想・思ったことなどを、好きなように書いてます。
好きな本ばかりなので、独りよがりなってる自覚はあります。

ほとんどネタバレしてますので、ご注意下さい…。

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