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「ニタイ ピリカ」はBL漫画・小説(たまに非BL)の感想を好きなように書いたブログです。ネタバレしてますのでご注意ください…
 

 

 
以前に書いた、【匂い系小説、いろいろ】の続きになります。
図書館で読めるBL臭のする一般小説、というまとめをこの間また見ました。その中で気になって、読んだ2冊の感想です。
下書きにしっぱなしだったのを、急いで読んでまとめたので、乱文長文なってます。


もう端的に的確にまとめる気がなくなってます、というか、まとめられません(えー)。すみません。

臭うのでなく、そのまんまのBL小説を読めばいいんですけどね…(小声)。



以下にたたんでいます、よろしかったらどうぞ~。


 

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〇『蝉丸』  中山可穂

悲歌  エレジー悲歌 エレジー
(2009/09/18)
中山 可穂

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初めての作家さんです。アマで既刊のレビューを見たら、同性愛を書かれる方なんですね。この『悲歌』の一話目「隅田川」は、女性同士。最近期せずして、百合っぽいのを読んでます。
これはもう、手を出せ、出してしまえという啓示なのか…。いやいや、偶然だな。

冒頭から引き込まれて、私は「わたし」になってました。掃き溜めのようなゲーセンに、美しい二人の女子高生。その手を離したら二度と会えないような、そんな切実さでもって手を握っている。
あるプリクラで彼女達は撮ります。それは写した二人の画像を使って、こんな子供が生まれるという、ほんと子供騙しな笑って終わりそうなプリクラ。
だけど二人にはそうではなかったんですね。その後彼女らは、金属バッドでその機械を破壊する。この場面の描写が素晴らしくて…。
その場に自分がもしもいたら、絶対見惚れていたと思う。ここから二人が隅田川で心中するまでの数ページ、泣いてました。
ここまではほんの序章です。

カメラマンに復帰した「わたし」は、隅田川に通い続け写真を撮る。ある時、不思議な雰囲気の中年の男と出会います。その人は、心中して亡くなった女子高生の父親でした。

冒頭で全部持ってかれた私は、正直言うとその後の話はあまり頭に入らなくて。
氾濫した川に浮かぶ薔薇の花々、というラストの描写は、あまりに現実離れしていました。

んで、本題の『蝉丸』です。
師匠である音楽家を敬慕し、唯一の弟子になった主人公は、音楽家の二人の子供からも慕われます。音楽家の死後も姉弟とは親交を持ち続けます。姉はギターと作曲、弟は歌の才能を持ち、彼らのバンド活動を主人公はサポートする。自分のイタリア留学を蹴ってまで、姉弟と共にいることを選んだ。

いっそ肉体関係あった方が、割り切れたかもしれない。家庭を持って、でも心では主人公を思っていた亡き音楽家。それと同じことを、いつのまにかしていた主人公。

これはもう、バッドエンドでした。主人公は蝉丸を選ぶのが遅すぎました。
新婚旅行先で相手の女性に蝉丸を愛してるの?と問われ、主人公は「蝉丸は俺のすべてだ」と言い切ります。しつこいけど、今頃言うなんて遅いです。
でも「蝉丸を愛している」と返事するよりも、こっちの方がずっと重く聞こえてしまいました。


〇『春の獄(ひとや)』  篠田真由美
螺鈿の小箱螺鈿の小箱
(2005/11/23)
篠田 真由美

商品詳細を見る

幻想ミステリ、というジャンルなのかな?  7つの短編どれにも、螺鈿の箱が出ていました。
どの話がBL臭がするのかと読み進めたけど、他の短編も良かったです。どっちが現実なのか、誰が正気でないのか惑わされ、ラストで「ああ、そうなんだ」と思わされるのが好きです。

「春の獄」は、なんと兄弟ものでした。こんなきっぱり言っていいのかな…(小声)
タイトルから耽美臭がします(笑)。BLと耽美の違いって何なんですかね?? …ま、いっか。

まさに“世界に二人きり”でした。引き取られた家に味方はなく、腹違いの兄だけが優しかった。兄さえいればいいと思いを募らせ、やがて兄の婚約者を殺してしまう。更には愛しい兄さえも。狂った弟は、兄との幸せだった思い出の中で生きています。   

どこまでが現実でどこまでが幻なのか、分からないのが読んでて好きでした。気の毒なのは婚約者ですが、もうしょうがない。誰も何もこの二人を引き離せないんだから。エロは全くありません。当然か。それで十分です、もう十分です(しつこい)。
弟の片思いかと思いきや、兄なりの結婚しない意志も見られます。それを弟が知っているのかは、分からないけど…。弟のモノローグが印象的でした。

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テーマ * 腐女子の日記 ジャンル * アニメ・コミック

 

 

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立夏

Author:立夏
BL大好きで感想・思ったことなどを、好きなように書いてます。
好きな本ばかりなので、独りよがりなってる自覚はあります。

ほとんどネタバレしてますので、ご注意下さい…。

記事に拍手や拍手コメを、いつもありがとうございます。
拍手コメのお返事は、該当の記事に書かせていただいています。お時間ある時に見ていただけたら嬉しいです☆

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